April 18 Wednesday 2018

アメリカ大学女子サッカー

ここ最近の投稿では海外生活についてお話ししてきましたが、今日からはもう少し具体的な話をしていきたいと思います。まずはアメリカの大学リーグについてです。アメリカの大学女子サッカーはNCAA,NAIA,NJCAAの3つに大きく分けることができます。これらのリーグはそれぞれで独立したものになるため、別のリーグに所属するチーム同士で公式戦を闘うことはまずありません。では、それぞれにどのような違いがあるのでしょうか? 簡単に説明していきます。

まずはNCAAです。NCAAとはNational Collegiate Athletic Association(全米大学体育協会)の略であり、このNCAAに所属する学校のチームが1部、2部、そして3部に分かれて試合をしています。偶然にもNCAAの本部は私の母校でもあるButlerの所在地であるインディアナポリスに設置されてます。このNCAAでの1-3部への振り分けはいろいろな要素が考慮されるみたいですが、結局のところは学校がどれだけスポーツにお金をかけられるかというところによるようです。そのため、1部に所属する学校のチームにレベルの高いチーム、選手が集まりますし、施設やスカラーシップもより充実しています。しかし、アメリカでは文武両道が基本なため、レベルの高い学校でプレーしたいと考えればそれだけ入学へのハードルも高くなります。この辺に関してはまた後日の投稿で触れようと思います。

続いてNAIAについてです。これも四年大学の集まりですが、複数の私学学校が集まって成り立っています。私はNAIAに関してはあまり詳しくないのですが、友人の話によると規模があまり大きくないためルールの縛りも比較的緩く、そのため外国人でも入学しやすいみたいです。友人のチームもアメリカ人プレイヤーの方が圧倒的に少数派で、外国人選手が周りにほぼいなかった私とは真逆な環境だったみたいです。全体のレベルとしてはNCAAの1部のほうが上だと思いますが、全国大会ともなると各国のユース、全代表選手などが多々おり、NAIAはNAIAのおもしろさがあるみたいです。ですが、世間での評価としてはやはりNCAAのほうが上で、そのためアメリカでプロを目指す、ドラフトをするということならNCAAの1部の学校を出るべきだと思います。

最後はNJCAAです。これはいわゆるコミュニティカレッジやジュニアカレッジと呼ばれる二年制大学のリーグとなります。私がButlerに編入する前に行ったLewis and Clark Commuity Collegeもこのリーグでプレーしています。入学して1か月くらいですぐに相手のスパイクが膝に入り内側の靭帯がほぼ断裂してしまったため、実際にレベルを体験する経験はありませんでしたが、レベルは正直あまり高くはない印象を受けています。ですが、学校の入学への英語のレベルも比較的低く、スカラーシップも断然もらいやすいです。またきちんと成績をだせばNCAAの学校へ取得したクラスの単位ごと編入も可能ですので、英語を学びながらサッカーをしたいという方や、語学学校へいくお金を少しでも浮かせたいという方にはオススメです。しかし、注意しなければならないのは、アメリカの大学にはエリジビリティというものがあり、大学で4シーズン分プレーするとその時点で次の年から試合の出場が不可となります。私はちょうどシーズンのかなり早い段階でプレーが不可能となり、そのシーズン分のエリジビリティを無駄に消耗しないための申請(この制度をレッドシャツといいます)をしてからの編入だったため、Butlerで4シーズンを闘えましたが、もし他の学校への編入が最終目標だという人はそのへんも考慮したほうがよいでしょう。

とりあえず大体のことはカバーできたと思いますんで、次回はアメリカでの文武両道についてお話ししていきます!

Published on Apr. 18, 2018 by Serina Kashimoto #63