February 22 Saturday 2020

ボールで世界を繋ぐ

Butlerに在籍していた頃からの一つの目標として、Make Your Own Ball Dayというイベントをいつか日本でも行いたいというものがありました。MYOBDとは、Butlerの男子サッカーチームOBであるマークが立ち上げたNPO法人で、子どもたちが持ち寄った素材でボールをつくってプレーするイベントを主催しています。その体験を通じて、子どもたちには発展途上国の子どもたちの日常を学んでもらい、かつ、イベントを通して集めたサッカーボールなどの用具や資金を恵まれない地の子どもたちへ寄付、またサッカーフィールドの建設なども行っています。一方は物であふれ、また一方は一つですら持つことができない。そんな二つの世界をボールで繋ぐ。それがマークが活動を始めた理由です。

mark spiegel

高校の頃に年代別代表の海外遠征で世界をみてきたことをきっかけに、寄付やチャリティ活動などに興味を持ってはいたのですが、似たような活動は数多く、実際になにをどうと言われるとよくわからないままでいました。そんなときに出会ったのがマークとMake Your Own Ball Dayでした。2013年からドイツに渡るまでの5年間、毎年イベントスタッフとして活動に携わるなかで、ただ単に物やお金を集めて寄付するのではなく、参加する子どもたちが楽しみながら、きちんと人生における大切な教訓を学べる部分に魅了されました。経験あるスタッフや、少し歳が上の子どもたちはうまい具合にボールをつくっていくなかで、お菓子の箱そのままの形でデコレーションし、それでリフティングする自由な子どもがいたり。プレーしているときの顔とは打って変わってマークの話に耳を傾ける子どもたちの真剣な顔。そして何より、マークを始めとするスタッフメンバーたちの人柄に惹かれ、”この活動をいつか日本でも”と、考えるようになったのはとても自然なことだったと思います。

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silly nick n max

アメリカを離れるときに”次は日本で”と約束し、数年が経過しました。実はイベント自体は昨年から計画していたのですが、力不足で実行まではたどり着けず。今年こそは他の試みとともにと、準備を進めてきました。そしてそのうちの準備段階の一つとして、クラウドファンディングも立ち上げることにしました。以前もドイツにいた頃にクラウドファンディングに挑戦しており、その際も多くの方にご支援いただきました。支援してくださった方々には連絡をいれ、結局日本に戻ってくる選択をとりましたが、その決断の一部はこのMYOBDの活動を含む、ピッチ外での挑戦のためでもありました。現役プレイヤーである以上、ピッチでのパフォーマンスが一番であることは私にとっても当然ですが、ある意味でチャンスでもある現役期間中になにかを残しておきたいというのもまた本音。ありがたいことに、当時の支援者の方々にも温かいお言葉をいただき、そこからの新たな出会いにもたくさん背中を押してもらっています。それを受け、自分勝手を承知ながら、今回再びクラウドファンディングの立ち上げを決めました。まだまだ細かな部分などはマークたちに相談しながら決めていかなければなりませんが、すでに協力を申し出てくれている人たちもおり、今度こそは実行まで持っていきたいと思っています。

詳細に関しましては、プロジェクトに関してのホームページを作成いたしましたので、以下リンクから覗いてみていただければと思います。そしてもしご賛同いただけるようでしたら、ぜひご協力のほど、よろしくお願いいたします。

Make Your Own Ball Day Japan Office

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PC: Make Your Own Ball Day

Published on Feb. 22, 2020 by Serina Kashimoto #79