May 27 Monday 2019

のんびり眺めていこう

リーグ前期のスケジュールを終え、昨日またカップ戦が再開しました。前期を終えた時点で、みんながハッピーという状態からは程遠く、個人的にも応援してくださっているみなさんの期待に応えるどころか、ピッチに立つことすらままならない現状を本当に申し訳なく思います。しかし、そんな状況ではあるものの、まだまだ取り返せる状況ではあるという確信は持っています。なぜなら、今以上に苦しいシーズンをチームで踏ん張って乗り越えてきた経験があるからです。

もちろんこのままの状態でただ日々を過ごすだけならまずいことには変わりありませんし、個人としてもなにも成し遂げることなく1年を終わらせることになるでしょう。だからまず、リーグ前期が終わったタイミングで現状を客観的に見つめなおしてみることにしました。そしてそこから見えてきたものはいかに私の視野が狭くなっているかということでした。

目の前が暗ければ暗いほど物事は見えなくなり、視野が狭くなってしまうのはある意味で自然なことなのかもしれません。しかし、その現実を受け入れてしまうようではなにも成し遂げることはできません。目の前の課題と向き合っているようで実は囚われていただけ、それが前期の私でした。目の前のことだけに目を奪われた状態で、具体的かつ効果的な打開策など見出せるわけがなく、課題克服のための努力をしているようでただ時間が過ぎていくだけだったのです。

このようなミスは、なにかをプランする際、思うような結果を得ることができない場合の典型的なものでもあるように思います。目標をたてるときでも、最低でも5年、できれば10年ぐらい先を見据えて考えていくことが大切です。なぜなら目先の利益だけを考えたプランで得られる成長など微々たるものに過ぎず、新しい課題に直面する度に、”自分はやっぱりこんなものなのか” という気持ちの波におされ、また、欲を出して非現実的なスパンでプランを立てたところで計画通りに物事が進むことはないからです。

逆に長期的な目で物事を捉える利点としては、遠くまで見通して考えているため、自分が本当に目指したい場所から離れていくことを防ぐことができます。また、ゴールまでの長い道のりもマッピングすることで、道中での出来事への動揺を最低限に抑え、冷静に客観的に考えをめくらせることを助けてくれるように感じています。

これらを踏まえて前期の私を振り返ると、やはり私の注意は目先のことだけに囚われ、余裕がなくなっていたのかなと。見よう見ようと目の前のことに意識を集中させればするほど、いろいろなものが見えなくなって、それはピッチ上でも同じ。こんな状況だからこそ、肩の力を抜いて、見るのではなく一度にたくさんのものを眺めるような気持ちで向かい合い、その情報を使って思考していく。偉そうに言ってそれがどれだけでいているのかと言われればまだまだ全然ですが、これがこの前期で振り返って得たレッスン。また明日からがんばろう。

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Published on May. 27, 2019 by Serina Kashimoto #74